◆ アイルランド自転車旅 ◆
Luna
☆2日目
現地時間で朝の8時にダブリン国際空港に到着。カタリに言わせれば「トラブル続きの到着」だって。
まずドキドキしながら通る、イミグレーションオフィスでカタリが引っかかったの。
長いこと話をして4週間という期限つきで入国することはできたけど、女の人が怖い顔で「国に帰れ!」ってカタリに言っていた時は怖かった。
出国前にイミグレーションオフィスに連絡を入れる必要があるらしいんだけど、カタリはずいぶんとそのことを気にしてたみたい。あんまりインターネットとか詳しくないから。こんなときにミラがいてくれたら助かるんだけどね。
とにもかくにも入国はできました。日本とは違う空気、違う建物、文化の違う人々。わくわくです。
そして次のトラブル。
カタリが自転車を受け取ったら、なんとサドルがなかったの。サドルには工具袋も付いていて、工具一式もなくなっていた。
これじゃ組み立てられないと心配になっていたら、分解組立の工具だけはカタリがバッグに入れておいたんだって。自転車は乱暴に扱われることも多いからって。良かった。
自転車が組み立てられなければ、輪行バッグに入れた自転車をかついでバスか電車で移動することになったでしょうね。あれ、すっごく重いのよ。
サドルを探してもらうためにインフォメーションオフィスへ行くと、荷物を扱う会社に連絡して自分で交渉するように言われた。港内の電話はいくらかけてもつながらなくて、会社のオフィスへ行くと現場に直接電話で連絡してくれって。
同じような状況のおじさんがいて、一緒にかわるがわる電話をかけたの。おじさんは息子へのプレゼントか何かが届かなかったみたい。
ようやくつながってカタリが話すと「エティハド航空のカーゴは明日朝まで来ない」「レーンは俺たちが毎日チェックしてるけど、何もなかった」って言われたんだって。だから諦めることにしたの。
諦めて次の行動を始めるとき、カタリはいつも「トラブルトラベルってな」って笑うんだけど、いつもなぜかちょっと嬉しそう。
自転車を空港で組み立てて出発。空港からダブリンの中心地までは 12kmくらいかな。カタリはずっと立ちこぎだったの。だって、サドルがないんだもの(^^)。
途中でお昼ご飯を食べて、宿へ。
宿は日本で予約を入れておいたから安心。
宿の中庭です。修道院か大学だったのかな? 泊まった部屋はステンドグラスのある礼拝堂のようなところでした。
宿に着いてからまず初めに向かったのは、自転車屋さん。
小さいけれど必要なものは何でも揃っていて、とても気の良いご主人のお店。旅の話をすると、ゴールウェイとコネマラには行けよ、と教えてくれました。
こうして無事、サドルを手に入れることができました。
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