Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

二山越えの長い道のり

◆ アイルランド自転車旅 ◆


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☆10日目
ストーンサークルの遺跡からキラーニーへ
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昨夜からの雨が続いていて、この日の朝はあいにくの雨。
しばらくヒース(アイルランドの荒野)の土地で迷ってから、通りに出ました。そこからバントリーの町まで順調に進みます。

☆バントリーも入江の町。ここでお昼の休憩をとりました。
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☆グレンガリフの山村
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グレンガリフという山あいの小さくて可愛らしい村。
この村が山の入口です。
登山をする人が多く来るのでしょう。小さくてもお土産屋さんや宿屋さんがありました。写真は村の中央通りで、これが村のほぼ全体です。


☆山を登っていきます
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登り道からは、谷間の家や
羊の牧草地、遠く入り海が
見えました。
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☆山頂のトンネル
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やっと登り切ると山頂には岩をくりぬいたトンネルがありました。
トンネルを抜ければいよいよ下り。自転車旅の素晴らしい所の一つは、がんばって登った分と同じだけ下りの幸せがあるということね。


☆トンネルを越えると
わあ!と声が出てしまう景色でした。
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下り坂の途中にお店があって、木彫りのドルイド僧の像が立っていました。
彼は谷間の家々を見守っているそうです。
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☆二つ目の山
気持ちよく山を下り、しばらくいくともう一つの山が現れます。
この日はなんと二山を越える行程なんです。
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やっとの思いで山を越えると「Ring of Kelly」という道に出るの。キラーニー国立公園を通る道で、偉大な自然の中を下っていく。
私もカタリもへとへとだったけど、この道はとてもきれいだった。
標高差のある湖が3段階あって、Upper lake, Middle lake, Lower lakeっていうんですって。
その周りにもいくつかの小さな湖が点在していて、ここもカタリに言わせれば「幻想の別世界」だそうです。カタリがそう呼びたくなるのも分かる気がしました。

☆ 山の中腹にある湖
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☆キラーニーの町
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キラーニーの町に到着しました。
この日はとても疲れたの。2つの山を越えて、走行距離は124.94km。
宿に入ってから、パブで休憩(カタリがビールを飲むためだと思う)。
夕飯を食べてからシャワーを浴びて眠りました。

夕飯の後、カタリは中国人のおじさんと話をしていたんだけど、おじさんの様子がだんだんおかしくなってきて、キッチンからバターナイフを持ってきたの。とても怖かったわ。カタリが「ナイフをそこに置け!」ってなんとか収めていたけど、おじさんがカタリにナイフを突きつけたときは本当に怖かった。
カタリが言うには、おじさんはイタリアで偽警官に遭ったときのことを説明しようとしていたらしいんだけど、当時を思い出してか、興奮した様子だったんだって。「バターナイフだから本気じゃないだろうけど、知らない者がナイフを突きつけるのは普通じゃない」「それがどれだけ危険な行為かわかっていない」ってカタリも怒っていた。
カタリは「いざとなったとしても、バターナイフを持った小さなおじさんに負ける気はしなかったよ。ルナをおいて死なないから大丈夫」って落ち着かせてくれたけど、それでもやっぱり私はカタリが刺されちゃうんじゃないかって、怖かったわ。
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               ☆明日へ続く

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