Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

巨人のテーブルとダンゴ―ラのお城 そしてゴールウェイへ

◆ アイルランド自転車旅 ◆

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☆ 15日目 後半

巨人のテーブルとダンゴ―ラ城に寄ってゴールウェイへ。
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お城と洞窟を訪れた私たちは、ゴールウェイへ向かう途中、「巨人のテーブル」と呼ばれる遺跡を見逃していたことに気が付きました。巨人のテーブルは洞窟まで7kmくらい戻り、さらに7km以上進んだ先にあります。どうするの? カタリ。


石灰岩の岩山
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しばらく考えてから、私たちは巨人のテーブルを目指して今辿って来た道を引き返すことにしました。カタリならそうすると思ったわ。
洞窟までの道のりよりも、そこからの道のりが登り坂で大変でした。でも大変さを忘れてしまうほど、奇妙な土地が広がっていたの。
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岩山の合間を通って道が続いていたんだけど、この岩山がなんとも不思議な姿をしていて、ごつごつした灰色の岩が規則的な模様をつくってどこまでも広がっているの。
殺伐としているというか、渺々(びょうびょう)としているというか、普段目にしない光景だから形容しづらい奇妙な土地だったわ。
世界の果てみたいなその岩山を、ずっと登って行ったの。
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上まで登りきると辺りは平野のように広がっていた。遠くから見えた石灰岩の台地のような山々の上にいるのね。この土地こそ巨人のテーブルのようにも思えるわ。

平野を進んだ先に巨人のテーブルがありました。
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何もないような平野にぽつんと観光バスが停まっているのが見えたの。行ってみると観光バスは何台も停まっていて、今までいた、人の住まない鬼ヶ島みたいな場所に突然観光地が現れたかのよう。
お土産屋さんとかトイレとかはなくて、ただ平野に駐車場があるだけなんだけど、人がたくさん。人々の行く先には遠くからでも巨人のテーブルが見えました。

巨人のテーブルはお墓らしくて、儀式にも使われていたみたい。
日本の古墳時代の石室に似ていると思いませんか?
あんなに大きな石、どうやって載せたのかしら。


☆周辺は石灰岩
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足元の土地です。
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なんて奇妙な岩山なんでしょう。
石灰岩の岩肌が雨で浸食されたんだと思うけれど、雨だけではなさそうね。フィヨルドのように、寒さで大地が凍ることと関係があるんじゃないかしら。
(これとは関係ないでしょうけど、私が持っているアイスクリスタルという水晶の表面もこんな感じです。)

一通り見て回り、私たちが駐車場へ向かっていると声をかけてくる人がいました。顔を上げると昨日の宿のおじいさんでした。
私たちは再会を喜び、しばらくお話をしました。


☆岩の上で昼食を
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駐車場を出れば時折観光バスが通るだけでほとんど人はいません。
私たちは石灰岩の台地へと入っていき、広い広い大巨人のテーブルの上でお昼ご飯を食べることにしました。
もしかしたら空の上から一つ目の巨人が、私たちがパンとチーズをほおばるのを眺めていたかもしれませんね。
食事をしているとバイク旅のおじいさんが手を振りながら通り過ぎていきました。

☆再びゴールウェイ湾へ。
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岩山の上から湾までは見晴らしの良い下り道。爽快に進みました。
湾まで出ると空が晴れて、いい天気。湾の青が素敵です。
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海水浴場へ立ち寄ってからゴールウェイを目指します。途中でもう一度あのバイク旅のおじいさんが大きく手を振りながら追い越していきました。


☆ダンゴ―ラ城
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湾の奥まったところに、海に突き出して水に囲まれたお城を見つけました。Dunguaireというお城だそうです。
寄ってみましょう。
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2階です。小さな劇場のついた食堂のような広間になっています。
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石壁と暖炉。中世の時代から今なお残るたたずまい。

3階です。居室に分かれています。
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最上階。
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近代、ここには女性が住んでいたそうです。
部屋の周囲はぐるりとバルコニーのようになっていて、海の景色を見渡すことができます。光の多く入る場所で、カモメたちの声が聞こえてきます。きっとロマンチックな女性が住んでいたんでしょうねえ。


☆ゴールウェイの町
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あちこち寄り道をして、ゴールウェイの町に到着しました。大きな町。
Galwayの町は私の大好きな白鳥英美子さんの歌にもある町で、この島での旅の最後の大きな町です。
アイルランドに到着した日にサドルを買った自転車屋さんが「行くべきだ」と言っていた町でもあります。
明日はここよりさらに北西の、コネマラという国立公園のある地域を目指します。


               ☆明日へ続く

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