Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

二日間でゴールウェイからダブリンへ

◆ アイルランド自転車旅 ◆

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☆18日目と19日目
二日間で一気にゴールウェイからダブリンへ。
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モアテという町の郊外で一泊しました。
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雨。
出発は雨でした。
宿のロビーで見た天気予報では、明日明後日も雨みたい。
ゴールウェイからまっすぐにダブリンの町を目指します。
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雨装備で東へ走ります。
雨脚は強いです。
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途中、休憩を兼ねて教会に入りました。
ずっと雨の中を走り続けるのは危険なの。
教会は新しく建てられたばかりみたい。
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ステンドグラスのデザインも、伝統的な宗教画を意識しながらも現代的なデザイン。だと思うのですが、どうでしょう。


この日はうれしいことに、お昼ご飯のときだけ雨が上がってくれました。
それ以外はずっと雨。
アスローンという町を過ぎたところで泊まることにしました。
モアテという町のはずれにいたんだけど、そのときは町からずっと離れたところにいると思っていたの。
町はずれに廃線になった線路を利用した遊歩道があって、かつての線路の上にテントを張りました。雨の中の作業です。

テントに入ってしまえばもう雨は入ってこない。服を着替えて体を拭けば、まるで快適な秘密基地みたい。
カタリは「雨には雨の楽しみ方がある」と言って、いつだって雨の野宿にはお酒を飲むの。秘密基地の楽しみ方なんだって。
この日はシェリークリームというアイルランドのお酒を飲んでいました。
味を訊いたらシェリー酒に似ていると言ってたけど、シェリー酒の味が分からないわ。
私はグミとチョコレートをいっぱい食べたの。夕飯はパンとチーズと缶詰です。
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明日も雨の中の長い旅路になるだろうから、早めに眠りました。


次の日。
あれあれ。晴れてる。
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昨日あんなに降っていた雨が上がって、太陽が顔を出しています。
写真のカタリの自転車があるところがかつての線路で、テントを張ったところです。周囲は主に牧草地と森です。

ひたすら東へと進みます。
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現在はレストランとして使われているお城もあります。

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ほとんどの町は教会とその広場を中心としてつくられています。
その中央広場を通ってメインストリートが町の端から端へ走っていることが多いの。
見通しの良い土地では遥か彼方に尖塔が見えるから、町のある位置や方角が分かって、それを目印にすることがよくあるわ。

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町の入口にはたいてい町の名前が書かれた立て札があるの。アイルランドではその立て札の先の道幅が狭まっていて、車が速度を落とすためのゲートのようになっている町が多くあったわ。

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町の中央広場にはたいていは道しるべがあるの。私たち旅人は、この道しるべと地図を頼りに旅をします。
今はGPSを使う旅人も増えたけど、カタリも私も地図を使った旅が好きなの。

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お昼を食べているときに、地元の老夫婦の方に声をかけられてお話をしたの。そのときにおじいさんが町はずれにある運河沿いの道を教えてくれました。
運河は人の造った川だから、町から町へつながっていたり、真っすぐ同じ方角へ流れていたりして、位置や方角を知る手掛かりになることが多いの。それに川沿いに道があることも多くて、運河沿いにずっと旅をしている、という旅人と何度か出会ったことがあるわ。


午後、再び強い雨に降られたけれど、無事にダブリンの町に到着することができました。
ギネスビールの工場が見えてきました。
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宿に入って荷物を部屋に運び入れると、とうとうダブリンの町に帰って来たんだという実感がわいてきました。
私たち、島の南側をぐるっと回ってきたのね。
カタリは部屋の中にテントを広げて乾かしています。この日は木曜日で、明日はダブリンの町の宿はどこもいっぱいになるから宿代がずっと高くなるんだって。

アイルランドに滞在できる期間が一か月と限られてしまったので、私たちはフランスに渡ることを考えていたの。フランス行きのフェリーは、ダブリンから二日ほど南へ行ったところにあるロスレアという港町から出る。ダブリンからも出ているんだけど、ロスレアから乗ることにしたの。
明日は初めに泊まった宿に移って、乗船券を手配するつもり。それから約束通りイミグレーションオフィスへも連絡を入れなきゃ。

今日は疲れたのでパブへ寄ってからすぐに休むことにしました。
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これは宿の食堂。
朝食付きで、朝になれば奥のシャッターが開いて旅人たちでにぎわいます。かつては教会だった建物だそうです。
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               ☆明日へ続く

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