Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

藍晶石(カイヤナイト, Kyanite) 明け方と宵の口にだけ見ることのできる空の藍色を宿したような石

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藍晶石(カイヤナイト, Kyanite)

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化学組成式:Al₂SiO₅ (紅柱石と珪線石と同じ)


私の大好きな石のひとつ、藍晶石

板状に結晶する石で、結晶の縦方向には割れやすいけれど横方向はとても硬いの。
縦方向にナイフの刃を立てると白い跡が付くけれど、横だと付かない。方向によってその硬さがまるで違うのよ。だから二硬石とも呼ばれるそうです。

「Kyanite」の名前はギリシャ語の「Kyanos」(青、群青、暗青、藍)からとられたもの。
「Cyanite」という表記もあって、こちらはフランス語の綴り方(現在の仏名はDisthèneやSappare)。19世紀から20世紀初頭に鉱物学者たちの間で使われていたそうです。

他にも「Distene」とか「Disthene」という別名もあります。こちらの和訳が「二硬石」。
ドイツ語では呼び名がたくさんあって、Kyanit、Cianit、Cyanit、Disthen、Kianit、Rhätizit、Riemenstein、Saphirspath などと呼ばれているそうです。



この石の好きなところは、なんといってもその色。

この透明な光を帯びた藍色がとっても素敵。
他にも白いものや緑色のものもあって、それらもきれいだけれどやっぱり深い藍色のものが一番好き。

まるで朝や夕にほんの数分だけ現れる空の群青のよう。
海のようでも宇宙のようでもある。

ヨーロッパの宗教画で聖女が処女のシンボルとして身に着ける青に似ている。
あれはきっとラピスラズリの藍色ね。
ラピスラズリは不透明で夜空のようで、藍晶石は半透明だから朝や宵の口を思わせる。



たとえ出会えたとしても数分しか見ることのできないあの美しい色を、半永久的に宿している石。

それが手元にある幸せ。




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