Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

特売39円! TNセグメント液晶「TS119-5」を使う


<目次>
〇 配線
〇 セグメントの配置
〇 セグメントの bit番地
〇 hのおまけ
〇 必要なライブラリ
〇 プログラム
〇 TNセグメント液晶「TS125V2」
〇 追記
〇 「TS119-5」を実装した手作りガジェット

Mira

Miraです。
秋葉原にあるAitendoさんという中華系の電子部品のお店へ行ったときに、特売品の液晶セグメントがあったので買ってみました。

私にも使えるかしら?

〇 TNセグメント液晶「TS119-5」
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結果を言えば”使えた”んだけど、使い方についての情報が少なくて結構難しかった。

〇 点灯テストをしたところ
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〇 バックライトを消したところ
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配線

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Aitendoさんのホームページには配線のピン配置が書かれているんだけど、文章での説明と図での説明が一致していないの。つまりどちらか(あるいは両方)が間違っているということね。

なのでブレッドボードを使って一つずつ自分で調べました。
結果は上の図。
左から
・CS =Chip selection =チップセレクト
・RD =Read
・WR =Write
・DATA
・GND = -電源
・VDD = +電源
IRQ =よくわからないの
・LED(K)=バックライト(カソード)GND
・LED(A)=バックライト(アノード)+電源

となるわ。
Aitendoホームページでは、図のほうが正しかったみたい。
Aitendoさんの「TS119-5」のページ


セグメントの配置

この119-5には0から7までのセグメントがある。
「7セグ」が8つあるようなものね。
配置は下の図の通り。
   ※実は9つあることに後で気が付きました。

f:id:miraluna:20180427221316j:plain


セグメントの bit番地

ひとつのセグメントは7つの部分と1つのおまけに分かれていて、a~hの番地名を付けた。
この番地は7セグならどれも共通というわけではないので、119-5の番地がどうなっているのかもひとつずつ調べたわ。
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プログラム上では
(「セグメントの位置」,0b「abcdefgh」)
というふうに書くから、
(3,0b10011110)
と書けば、3番目の位置にあるセグメントのa,d,e,f,gを点灯させる。
つまり「3」の文字を3番目の位置に表示できるというわけ。
(1が点灯、0が消灯)


hのおまけ

0~7まであるセグメントには bit番地「h」のおまけがついているの。
たとえば3番目のセグメントのhを点灯にすると、時計のマークが表示される。

そのおまけの位置と表示内容を以下の写真にまとめました。
f:id:miraluna:20180427221312j:plain


必要なライブラリ

この119-5をArduinoのプログラムで制御するには「HT1621.h」というライブラリが必要になるの。
ライブラリについて
Aitendoさんのホームページから Google code Archive のページに行くリンクがあって、そこからライブラリ「HT1621.h」をダウンロードするようにと紹介されるんだけど、どうしても私見つけられないの。
もしかしたら今はもう公開されていないのかな?

そこで他の方の公開しているライブラリを探しました。
こちらはReadピン(RD)をつながない配線方法のもの。
Enrico Formentiさんという方がライブラリを公開されています。
「HT1621.h」ライブラリを公開しているエンリコさんのページ
Thank you for your help.


プログラム

プログラムは公開されているものに少し手を加えたもの。
セグメントに数字を、おまけを全部点灯させるプログラム例を以下に載せておきます。

<テスト点灯プログラム例>

#include "HT1621.h"

HT1621 ht(2,3,4);
/* a 「TS119-5」の点灯 bit番地 a~h
*  ー
*b |  | e
*  ー  <-f
*c |  | g
*  ー    . <-h    h は様々な記号や点
*  d
*
* a b c d e f g h
* 1 1 1 1 1 1 1 1 (all on)
*
*//「0」~「9」表示表
* 0=11111010
* 1=00001010
* 2=10111100
* 3=10011110
* 4=01001110
* 5=11010110
* 6=11110110
* 7=10001010
* 8=11111110
* 9=11011110
*/

void setup() {

register uint8_t i;

ht.begin();

ht.sendCommand(HT1621::RC256K);
ht.sendCommand(HT1621::BIAS_THIRD_4_COM);
ht.sendCommand(HT1621::SYS_EN);
ht.sendCommand(HT1621::LCD_ON);

// clear memory
for(i=0; i<16; i++)
ht.write(i,0);

//test
ht.write(0, 0b11111111);//8
ht.write(1, 0b00001011);//1
ht.write(2, 0b10111101);//2
ht.write(3, 0b10011111);//3
ht.write(4, 0b01001111);//4
ht.write(5, 0b11010111);//5
ht.write(6, 0b11110111);//6
ht.write(7, 0b10001011);//7

}

void loop() {}

以上、テスト点灯プログラム例。


TNセグメント液晶「TS125V2」

「TS119-5」を買ったとき、いっしょに「TS125V2」というセグメント液晶も39円の特売品で買ったの。
でもこっちのは表示させることができなかった。
電源がつながらないか、私のやり方が悪いかね。
いつか制御できるようになるかしら?
f:id:miraluna:20180424193316j:plain:w300


追記:) 
このあと、他にもまだ表示できる文字があることに気が付いたの。
その文字についての記事はこちら ↓

miraluna.hatenablog.com



「TS119-5」を実際に使ったガジェットを
           手作りしました (∂_∂🎀/
手作り「明るさ測定器

miraluna.hatenablog.com
miraluna.hatenablog.com



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