Luna
「ジェムコレクション in TOKYO Vol.3」 に行きました。
ジェムコレクションは石のマーケット ”ミネラルフェア”のひとつです。
昨年に続いて今年も行ってきました。
ビルの1フロアで行われたのですが、71のブースがあって56の石のお店が出店しているので見て回るだけでも面白いです。
あまり多くはないのですが、今回出会って連れて帰ってきた石たちを紹介します。
☆ フローライト(蛍石)
アメリカ産のフローライトです。
結晶が成長していく途中で他の物質を取り込んだ時期があったようです。
そのことによって樹木の年輪のようにきれいな藍色の層が結晶と同じ形に入っています。
それがとってもきれい。
☆ アズライト(藍銅鉱)&マラカイト(孔雀石)
アズライトとマラカイトは一緒になって結晶することが多い鉱物。
私はアズライトとかラピスラズリの深い藍色が大好き。
マラカイトはビロードのような表面とまりものような形が印象的。
アズライトもマラカイトも日本画の顔料である岩絵の具として有名な鉱物。深い藍色も、濃い緑色も、どちらも素敵な色ですよね。
☆ ラリマー
発見者の娘さんの名前「Larissa」と、スペイン語で海を意味する「mar」という言葉から付けられた名前「ラリマー」。
ラリマーは既に持っている石なんだけど、青色が他のものより深くてきれいだったからつい買ってしまいました。
→ Larimar という石
☆ パイライト(黄鉄鉱)
立方体ではなく、直方体に結晶した小さなパイライト。
パイライトは金に似ているから「愚者の石(Fool's Gold)」とも呼ばれ、スペインのナバフン鉱山は黄鉄鉱の産出で有名なところです。
まるで人が作ったかのような整然とした姿のパイライト。母岩付きのパイライトは岩の中から人工物が出てきたような不思議なコントラストに魅力を感じます。
☆ アマゾナイト
私が石を集め始めて間もない頃、手にして素敵だなと思ったもののひとつがアマゾナイトとインカローズ(ロードクロサイト)でした。
毎日のように机の前で手にとってはうっとりと眺めていたのを覚えています。
だからアマゾナイトは私にとって思い入れの強い石なんです。
今回買ったこのアマゾナイトは色が本当にきれい。何度も手に取って眺めた石もきれいだったけれど、緑色をしていたその色とはまた違った青に近い青緑色。ミネラルフェアで見つけたときに吸い込まれるようなその色に夢中になって、家に連れてくることに決めました。
今回のお気に入りです。
ミネラルフェアではいろいろな石好きの人たちや石の達人たちが一堂に会するので、あちらこちらで熱心な石話に花が咲くのもまた見どころの一つ。
Hyo-tanというお店のご主人とお客さんが話をしているのをちょっと横で立ち聞きしたのですが(話に加わるまでの勇気はもてなかったので)、石の話だけではなくエジプトの宗教とスカラベの話や構造色という色素をもたない色の話やアメリカ西海岸に興った'60年代の思想にいたるまで様々な詳しいお話を面白おかしく、しかも石の話の延長として話していました。そういう話を聴くだけでも、そういう興味深い人々に出会うだけでも、ミネラルフェアに出かける価値があると思いました。
買ってきた石を並べて見てみると、パイライト以外はどれもその「青(藍)」に魅かれたみたい。そんなときもあるのね。
「ジェムコレクション in TOKYO」は次回から「ミネラルフェスタ in 東京」に名称が変わるそうです。
来年もまたいけたらいいな。
→ 昨年の ジェムコレクション in TOKYO