Luna
ルナです。
電子工作好きのミラからパズル好きな私に宛ててかわいい「挑戦状」が届きました。
☆ ミラからの挑戦状
でも私のところに届いたときにはこんな姿になっていました。
☆ なんだかかわいそう
☆ ジャンク品も楽しいおもちゃに
ミラはジャンク屋さんの品物で遊ぶのが大好き。分解したり修理したり新しいおもちゃに改造したり。これはジャンク屋さんで10円だったみたい。ミラらしいわね。
ミラは本当はこのおもちゃでサーキットベンディングという遊びをするつもりだったらしいの。サーキットベンディングというのは回路を歪めて変な音を出したりするもの。前にもやったことがあってこのブログでも紹介しているので、リンクを貼っておきます。 → 「メロディICをサーキットベンディング!」
でもどうやらうまくいかなかったらしくて、パズル遊びに変えたみたい。
私は電化製品にあまり詳しくないけれど、ミラが分解の様子を一生懸命写真に撮っていたので、その様子を紹介しますね。
☆ 電池を入れるところ ☆ 中を開けたところ
電池は錆びていて、電池を入れるところのバネもひどく錆びていますね。バネを短くカットして新しい電池と交換したそうです。
中を開けると少ししか部品が入っていないんですね。
☆ 中の部品 ☆ 中の部品(裏)
丸い部品がスピーカーね。あとはよくわからないなあ。
☆ シールをはがす ☆ ボタンが隠されていた
ここでミラはシールをはがしました。するとその下から出てきたのはボタン。黒い線が円になっているところがボタンになっているそうです。どうしてミラはシールの下にボタンがあるってわかったのかな。
☆ すっかりはがされてしまいました
さあ、これがミラから届いた挑戦状です。
ミラからの問題は「このガジェットのすべての音とそこに描かれていた絵を解明せよ」というもの。ガジェットというのはこのおもちゃのことね。
その挑戦、受けて立ちましょう。
【推理タイム】
☆ カードスイッチ
このGoGoぽけっとバスは一番初めの写真からカードを入れて遊ぶおもちゃだということがわかります。残念ながらカードはありません。
カードを挿し込む隙間をのぞいてみると3つの黒いスイッチが見えます。カードを入れるとスイッチが押される仕組みのようね。だからきっとカードには切り欠きのような「欠け」があって、カードごとに押せるスイッチが決まっているのではないかしら。
☆ 3つのスイッチ
もし私の推測が正しければ、同時に押すスイッチのパターンによっていろいろなカードを識別していたはず。それを利用していろいろなパターンでスイッチを押せば、カードを入れ替えるのと同じ動作をするはずね。
スイッチに1,2,3の番号を振って、全部のパターンを試してみましょう。
☆ カードでスイッチを押す
いらなくなったカードを使ってスイッチを押します。
カードの左にあるスライドのスイッチをスピーカーマークに合わせると電源が入ります。真ん中が小さい音で、上が大きい音。
電源を入れるとバスが「ブルルンッ」って言ってスタートするの。
カードのスイッチは3つあるから、パターンは全部で2x2x2=8通り。
【スイッチのパターン】〇=スイッチを押す Ⅹ=スイッチを押さない
スイッチ 1 2 3 カードの種類 歌
パターン1 Ⅹ Ⅹ Ⅹ Ⅹ Ⅹ
パターン2 Ⅹ Ⅹ 〇 かえる 英語
パターン3 Ⅹ 〇 Ⅹ Ⅹ Ⅹ
パターン4 〇 Ⅹ Ⅹ Ⅹ Ⅹ
パターン5 Ⅹ 〇 〇 のりもの 英語
パターン6 〇 Ⅹ 〇 どうぶつ Ⅹ
パターン7 〇 〇 Ⅹ あいさつ 日本語
パターン8 〇 〇 〇 Ⅹ Ⅹ
すべてのパターンを調べた結果、「かえる」「のりもの」「どうぶつ」「あいさつ」の4種類のカードが存在していたことが判明しました。ほかのパターンでは何の音も出なかった。
☆ ボタンの位置
次に4つのカードのすべての音を解き明かしていきます。
ボタンは全部でなんと12個。カードにはきっと絵が描いてあって、その絵を押すものだったはずだわ。どのボタンの上に何の絵が描かれていたのか、調べていきましょう。
カードを入れた状態でそれぞれのボタンを押すと「のりものの音」や「どうぶつの鳴き声」がする。だからそこに描かれていた絵を当てるのは簡単。って思っていたんだけど、これがなかなか難問でした。
ボタンにはしまじろうとあいさつをするものや歌が流れるものもあって、その中にはクイズもあるの。例えば「うしの絵を押してね」って言われたら、あらかじめ「うし」の絵が描かれていたボタンを調べておいて、それを押せば正解できる。すべての音を調べるためには、全問正解したパターンと全問不正解のパターンも調べてみないとね。でもね、難しかったのは「黄色いかえるを押してね」とか「緑の鳥を押してね」なんてものもあったの。かえるの鳴き声のボタンは4つあって、緑のかえると黄色いかえるがいるらしい。しまじろうの言葉をよく聴いて、クイズの正解か不正解からそこに描かれていた絵を推理していく。子ども向けおもちゃの10円ジャンク品が、大人の人でも楽しめるような難解パズルになっちゃった。さすがミラ。ジャンク品を使った発明娘🍓これはやりごたえのあるパズルね。
【解明】
そしてとうとう、すべてのボタンの音とそこに描かれていた絵を解明しました。
結果はこちら。
1.「かえるカード」
①「黄色の鳥」②「緑の鳥」③「緑のかえる」④「黄色いかえる」⑤ロンドン橋の歌(英語)⑥「黄色い鳥」⑦「緑の鳥」⑧「黄色い鳥」⑨Ⅹ⑩「緑のかえる」⑪「黄色いかえる」⑫クイズ(ランダム2問)
2.「のりものカード」
①「新幹線」②「ドクターイエロー」③「飛行機」④Ⅹ⑤「消防車」⑥Ⅹ⑦Ⅹ⑧ゴーアラウンドの歌(英語)⑨「バス」⑩Ⅹ⑪「パトロールカー」⑫クイズ(ランダム3問)
3.「どうぶつカード」
①「うし」②「ぞう」③「きりん」④「とら」⑤Ⅹ⑥Ⅹ⑦Ⅹ⑧Ⅹ⑨Ⅹ⑩「ぶた」⑪Ⅹ⑫クイズ(ランダム3問)
4.「あいさつカード」
①クラクション②Ⅹ③自転車ベル④「おはようございます」⑤「ありがとうございます」⑥Ⅹ⑦Ⅹ⑧Ⅹ⑨Ⅹ⑩「さよなら」⑪あいさつの歌(日本語)⑫しまじろうとお話し(2パターン)
ボタンを押すところには☆マークがあったみたい。しまじろうが「星をおしてね」って言ってたもの。「Ⅹ」は音の出なかったボタンです。
これで4枚のカードのすべてのボタンの音と絵を解き明かしました。
おもしろかった。
見えないものを音から推理していくのって楽しい。「のりものカード」と「どうぶつカード」はボタンを押すと乗り物や動物の音と名前が出るから、何がどこにあるのか覚えてしまえばクイズに答えるのは簡単。でも「かえるカード」は鳥とかえるの声は聞き分けられるんだけれど、色はわからない。それを推理して、答えと比べて、解明していくのが今回のパズルの面白さね。
ジャンク品はアイディア次第で本来の遊び方とは違ったおもちゃにもなるんだ。
ミラ、またジャンク品を見つけたらこんな問題出してね。