Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

構造色による多色性をもつ菫のような青い石。

f:id:miraluna:20180105114812j:plain:w80 Luna
スミレのような青い石「菫青石(きんせいせき)」
f:id:miraluna:20190331142310j:plain
アイオライト(Iolite)(宝石名)
和名:菫青石(Cordierite)
化学式:(Mg,Fe)₂Al₃(AlSi₅O₁₈)

光によって色が変わる石ってありますよね。
アレキサンドライトとか玉滴石とか。
この石は光に透かして見ると、見る方向で色が変わるんです。
石の中を通った光はある特定の波長(色)だけ吸収されて、通り抜けることのできた波長の色を私たちは見て「何色」と認識します。菫青石は「多色性」といって、光が石の中を通るときに吸収される色の波長が方向によって違うのだそうです。だから見る方向によって色が変わったように見えるのですね。

光の波長が分けられることによって見えるこのような色を構造色といいますが、普段見えている色はどれも色素をもつものばかりではないのですね。
孔雀の鮮やかな羽の色とか、菫青石のような石とか、虹とか。
人の目には「そのような色に見えている」というだけで、実際に色そのものがあるわけではない。
そう考えると、なんだか不思議な感じがします。