Mira 🎀目次へ🎀
連続稼働72時間以上。自作GPSロガーの作り方を紹介します。
GPSロガーをコントロールしているのがこの子(上の写真)。
マイクロコンピュータの「みつは(三葉)」。別名ミニ葉。
正式名称 「ATmega328P-PU」。
Atmel社のAVRマイコンで、後述のArduinoに使われたことでPICマイコンよりもポピュラーになったんじゃないかしら。
みつはには色々なプログラムを書込むことができて、そのプログラムが機器を制御するわけ。
プログラムを書込む機械が「Arduino」(下の写真)。私のはマルツさんのMaruduinoだけれど、動作は同じ。オープンソースハードウェアといって設計やソフトウェアが無料で公開されているので、部品から組み上げることもできる。今は安価な中国製の組立済みを使う人も多いみたい。
書かれたプログラムは、例えばこんな感じ。
void setup( ) {
pinMode(LED_BUILTIN, OUTPUT);
}void loop() {
digitalWrite(LED_BUILTIN, HIGH);
delay(1000);
digitalWrite(LED_BUILTIN, LOW);
delay(1000);
}
上のプログラムはLEDを点滅させるプログラム。
「LEDを点けて、一秒間そのまま。
LEDを消して、一秒間そのまま。」
という動作を繰り返すというもの。
このプログラムをみつはに書いて、
「みつは」「LED」「電源」をつなげば、LEDが一秒間隔で点滅するというわけなの。
〇おまけ「ATmegaの名前にあるアルファベットの見かた」
AVRマイコンには「ATmega328」以外にも
・「ATmega168」「色葉(いろは)」
・「ATmega88」 「八葉(やつは)」
・「ATtiny13」
など、みつはの姉妹や兄弟たちがたくさんいます。
大きく分けると「90S」「mega」「tiny」などのシリーズがある。
さらに「mega168」や「tiny13」などの品種に分かれる。
分かりにくいのはこの先で、例えば「ATmega168P-20PU」という型番の
「P-20PU」って何? どれを選べばいいの? ってなる方も多いと思います。私もそうです。
そこでおまけとしてこのアルファベットの読み方を解説します。
・まず168などの数字の次に来る「P」の部分。
「P」はピコパワーのことで「低消費電力」を表す。
Pのあるものとないものとでは、何かの書き換えをしないとそのままでは互換性が
ないと聞いたわ。
「V」なら「低電圧動作」を表す。tinyシリーズが対応しているみたい。
ここに何も書かれていないものもあるわ。
・次にハイフンの後の数字の部分。
これは「最大動作周波数」を表していて、20なら最大20MHzまで使用できる。という
意味。
・20などの数字の次にくる「P」の部分。
「P」は2列に端子が並ぶ「DIP」という形の製品。私のみつははこちら。
「A」は四角形の4辺に端子が並ぶ「QFP」という形の製品。Arduino Nano なんか
に使われてる。
「M」はMLF、「C」はBGAという形で、この形のことをパッケージといいます。
見た目がまるで違うからすぐに見分けがつくけれど、型番だけで買うときには間違え
ないように注意が必要ね。
・最後の「U」の部分。
これは材質を表すようで、「U」は鉛フリーを表すそうです。
「N」だと動作温度の範囲が通常の85℃より高い105℃まで使用可能な材質みたい。
他にもいろいろなアルファベットがあるようだけど、私はこのくらいしか知らないのでご容赦ください。
お店などの市場に出回っているものは限られているので、細かい型はあまり気にしなくてもいいみたい。注意するのはP(低消費電力)のところと、パッケージを表すところくらいかしら。
ArduinoではATmega168やATmega88、ATtiny13などもプログラムを書込むことができるんだけど、それにはひと手間が必要で、その方法はここでは割愛するわね。
割愛した内容はこちら↓
miraluna.hatenablog.com
さあ、ここからは「GPS受信機」や「SDカードスロット」などにつなげていくわよ。
続く。
★目次へ★