◆ アイルランド自転車旅 ◆
Luna
☆7日目
キルケニーの町を出発してknock meal downという山脈へ
朝はお腹いっぱい食べました。昨夜仲良くなったおじさんのトムはチャリティーレースの一員で、十数人の自転車旅の人たちがチャリティーで走るのをサポートしてるんだって。キッチンはあっという間に自転車旅の人たちでいっぱい。わいわいがやがや威勢のいい朝の支度の最中に、私たちはトムやチームのおばさんたちに朝食をごちそうになったの。麦か何かのお粥をよそってもらって、たっぷりのはちみつで食べた。他にもジュースとかバナナとか卵もいただいたの。もうお腹いっぱい。ありがとう。ごちそうさまでした。
☆今日も多くの石の建造物と出会いました
麦畑の中にポツンとある二つの塔。一つは砦のようで、もう一つは監視塔のようです。
☆森の中の墓地
人家の少ない地域にありました。石造りの教会に入ってみると、中はがらんどうでした。
☆お城を見つけたので丘を登ります。
この地域では教会とお城が一緒になっているcastlechurchという建物を多く見かけたの。ここもかつてはお城と教会を兼ねた建物として使われていたのでしょうけど、今は廃墟のようになっていました。
☆教会を見かけたら
一日に一度はお祈りをする機会があったわ。
教会に入ると旅の疲れで心がばさばさしていても、落ち着いた静かな気持ちになれるの。
新しい国に入ったら、そこの神様(仏様・精霊)に挨拶をしなさいってカタリがよく言っています。それがどの宗教や信仰であっても、土地の人々が大切にするものは大事にしなさいって。
☆この川のほとりでお昼ご飯を食べました。
☆麦の穂が実っています。初夏と秋の二期作なのかな。
風が吹くと金色の穂がざわざわーって。
これが毎日のパンになるのね。
clonmelという町を通ってclogheenという村へ入ります。ここからknock meal down山脈に続く道があるの。
村の別れ道から山へと続く道へ。ここから山越えです。
山道を登ると……
やがて展望が開けます。
峠の頂上付近には白いマリア像と非難シェルターがありました。きっと雪深い冬にはシェルターを必要とする人がいるのでしょう。
☆knock meal down山脈
カタリが「今日はここでキャンプにしよう」というので、山の中腹にテントを張ることにしました。今夜は今回の旅で初めての野宿です。
森林限界以上の土地なので、どこまでも遠く見渡すことができます。
羊と思われる骨もいくつか落ちていました。辺りは静かで、遥か高い所にいる羊たちの声だけが聞こえます。
あまりに広くて、自然がきれいで、心がすーっと透明な感じになりました。
なんだかとっても寂しい気持ちでした。
その夜が満月だったからでしょうか。
☆明日へ続く☆
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