◆ アイルランド自転車旅 ◆
Luna
☆ 16日目 後半
コネマラ国立公園からカイルモア修道院を経て野宿をしました。
スカイロードを下り、コネマラ国立公園を目指します。ゴールウェイからずっと見えていた三角形の山のあるところです。緑色のコネマラストーンが産出される地域でもあるわね。
国立公園にはゲートがあって、そこからは登りでした。
駐車場に自転車を停めて小道を歩いていけば、牧場や池のある広場に出ます。
エリスウッドという森の道を少し歩きました。緑が多くて気持ちが良かったわ。レプラコーンとか、アイルランドの妖精が住んでいそう。
ダイヤモンドヒルと呼ばれる、あの三角の山を目指して小道を歩いていきます。
このあとカイルモア修道院も見たかったから、山頂までは行かなかったの。
少し登れば、遠く島々の浮かぶ海を見渡せます。
小道は公園をぐるっと回っていて、眺めの良い散歩を楽しみました。
☆カイルモア修道院
コネマラ国立公園を抜けてカイルモア修道院へ辿り着きました。
ここは写真で見てぜひ行きたいと思っていたところで、今回のルートの中にあって幸運です。
アイルランドの旅はここを起点に折り返します。
岩山を背にして凛とした白い姿を湖に映す様子はとっても素敵ね。
こちらは修道院の中。立派な調度品が並んでいました。
修道院のバルコニーからの眺め。コネマラの山々がそびえます。
左の写真は敷地の森にあったピラミッド型の岩。昔から地元の人にパワーストーンとして崇められてきた、というようなことが書いてあった気がする。けど、はっきりと覚えていません。
右の写真は森の中のお墓。教会のような家のような姿をした建物です。
☆旅を折り返す
カイルモア修道院から道は東へと向かいます。
この辺りは山々に囲まれた広い広い土地が続きます。こういう土地を走ると、カタリは決まって野宿をしたがるの。
なのでやっぱり野宿をすることになりました。
草原にはあのクック船長が「もっとも有害な生物」と呼んだサンドフライという昆虫が棲息していたの。クック船長が「モンスター」と呼んだ、という人もいたわ。このサンドフライは目に向かって飛んで来るし、血も吸う、とっても恐ろしい生き物。それこそクック船長が言ったようにモンスターだわ。
ニュージーランドにいるのが有名みたいだけど、ブユや小バエの仲間全般を指すようで、世界中にいるんだって。刺されるととってもかゆいし、いっぱいたかってくる。
危険だから迷ったけれど、素早くテントを張って中に逃げ込んだの。一緒に50匹くらいサンドフライが入って来たけど、(カタリに言わせれば)「わずかだった」から、みんなやっつけた。やっつけてしまえばもう中には入ってこない。外の様子はあまり想像しないようにして、この日はすぐに眠りました。
☆明日へ続く☆
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