Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

ロスレア港が見えた。アイルランド最後の夜は砂浜で。

◆ アイルランド自転車旅 ◆

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☆ 22日目

山を下り、海沿いを走り、ロスレア港の見える砂浜へ。
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ぐっすりとよく眠れた。他の旅人たちはまだ眠っていたけど、私たちは朝食をとって荷物をまとめます。いつもより遅い出発。

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隣のラスドラムの町まで出て、朝のお祈りをします。この町の丘の上には大きくて立派な教会があるんです。
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山を下りながら海を目指します。
工場跡や蔦の絡んだ塔の廃墟など、ちょっと暗いけど退廃的な魅力の漂う道のりでした。
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☆教会城跡
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道中森の中にお城の塔が見えたので行ってみました。
するとそこは墓地で、中央の教会は教会城のようです。廃墟となっていました。
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教会の中に入ってみると足元は草地になっていました。建物には蔦がたくさん絡んでいる。なんだか不気味な雰囲気ね。
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塔を見上げると空まで筒抜け。昔は木の床や階段があったんでしょうね。今はもう誰もいない。塔が寂しがっているような、哀愁を感じさせます。


☆海へ
アークロー、ゴーレイの町を抜けて、海に面したコータウンの町に到着しました。小さい町だけど、海遊びをする人たちでにぎわっています。
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ここから崖の上の海沿いの細い道を南へ向かいます。
崖の上に建つ墓地の教会がアイルランドらしい景観を見せています。
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途中、ブラックウォーターという町を訪れました。あちらこちらに豊かに水があふれている町で、とてもきれいだったわ。
その水は透き通っていて、黒くはなかった。
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☆夕立
このあと激しい夕立に降られたの。真っ黒い雲がどんどん迫って来て、怖いくらいだった。
私たちは脇道を海のほうへと逃げて、急いでテントを張って避難したの。そうしたらあっという間に激しい雨と黒雲は去ってしまって、ほら、こんなにお天気になっちゃった。
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でも、追い立てられるようにして行きついたその場所は、とっても野営に適したところだった。宿もキャンプ場も見つからなくて、泊まるところを迷っていた時だったから、助けられたわ。きっと導いてもらったのね。

ここへ来る途中、パブと商店と郵便局が一軒ずつある角を見かけたの。この辺りで泊まれるといいと思っていた矢先の夕立。私たちはきちんとテントを張り直して、少し遠いけれどその商店へ。食べ物を買いました。

それから周囲を散策して、砂浜へピクニックにでかけました。
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砂浜の砂は石英の砕けたようなさらさらとした砂で、日本の「鳴き砂」のような感触でした。
裸足になって波打ち際を歩いたり、波で遊んだりしました。
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海岸のずっと北には崖が続いています。ずっと南には、明日乗る船が出るロスレアの港町が見えます。小さくかすむ船を眺めて、大陸(フランス)への想いを馳せます。アイルランドとももうさようならなのね。今夜がこの島での最後の夜。無事大陸へ渡れるといいけれど。
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まだ明るいけれど、夜になりました。今夜はもう眠ります。
明日はロスレア港からフランスへと渡ります。


               ☆明日へ続く

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