曇り空 初夏のアンニュイな昼下がり
Luna
新緑萌える初夏の曇り空
光多い晴れの日もあれば、どんよりと暗い雨の日もあります。
この日は曇り空の日。
物憂げな静かな初夏の昼下がり。
ひばりがにぎやかにさえずる前日の快晴がまるで遠い日の出来事みたい。
遠慮がちに草間を舞う蝶々の羽音さえ聞こえてきそう。
こんな物静かな昼下がりも、私は好き。
光の中ではあんなに瑞々しく体中で生命を表現していた花たちも、どこか気怠げでアンニュイな感じ。
☆ 大輪のバラ
☆ 花菖蒲
この花をご存知ですか?
実がまるでオクラみたいよね。
これは「カタバミ」。
漢字で書くと「酢漿草」「片喰」など。
学名は「Oxalis corniculata」。
方言名はたくさんあって、180以上の名前が確認されているそうよ。
小さくて黄色い花とハート型の三つ葉が可愛らしい。
この植物のおもしろいところは、このオクラみたいな実が種を飛ばすところ。
実が大きくなってぱんぱんになったら、天気の良い日にこの実を指先で軽くつまんでみましょう。
指を離すと、ポン! とはじけて、赤くて小さな種をパラパラパラとまき散らします。
はじける寸前のものならば、軽く触れるだけでもはじけます。
そして赤い種はいろいろなものにくっつくの。
この季節になると、私とミラは小さい頃によく家の庭や近所の草地でカタバミの実を探してはポンとはじけさせて遊んだわ。(去年もやったけれどね。)