Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

雨の日  海辺の村々とサーカスの一団とシャワーのあるキャンプ場

フランスを自転車で旅します。f:id:miraluna:20200521165503j:plain:w170
                               現在地
<2日目>

雨に降られて海辺のキャンプ場へ   サーカスの一団を見かけました

Luna

☆ <2日目> ポールバイユ近郊の牧草地からブランヴィル=シュル=メールへ
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よく眠りました。
目を覚ますとテントの外は雨。
毎日が晴天というわけにはいかないものね。
雨の日もまた、必要なもの。

腫れていたカタリの右のまぶたは昨日より大きく腫れているみたい。もういちど同じところを刺されたのかしら。

雨の中テントをたたんで出発。

幹線道路から外れて、海沿いの小さな村々を抜けていきます。

☆ 村の教会
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☆ 海沿いの村 
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海沿いの村には昔に建てられた石造りの建造物がたくさん残っています。
池の脇には馬の水飲み場か洗濯場のような場所があり、高低差を利用して「池」→「水場」→「水路」へと水が流れる施設がありました。
きっと古くからこの村の人々が生活に利用してきた場所なのでしょう。

☆ 石造りの水場
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私たちの荷物は雨対策をしてはいますが、長い間雨に降られ続けるとレインウェアやバッグカバーの縫い目や隙間などから雨が染み込んできてしまいます。
雨の日はチェーンの歯飛びも気になります。
今日はあまり長く走らないほうが良さそう。



私たちは別の旅でベルギーやオランダを旅したことがあるのですが、そのときにあちらこちらでサーカスの看板を見かけたの。
この日に立ち寄ったある村にはとっても大きなサーカスの一団が来ていたの。
巨大な赤いトレーラーが村のあちらこちらの空地に何十台も停められていた。実際にこうしてサーカスの一団に出会うのは初めて。
団員たちはみんなどこへ行ったのか、しんと静まり返っていて、数人の団員らしき人たちが馬の世話なんかをしている以外に彼らの姿は見えませんでした。
トレーラーの中でトランプでもやっていたのかしらね。

☆ サーカスのトレーラー
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☆ サーカスのテント
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☆ 大きな白いトラもいました
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村を海に向かって抜けると海岸線に出ます。
人の姿はなく、寒々しい光景でした。
天気が良かったら、きっと素敵な明るさのある村なのでしょうね。

☆ 寒々しい海
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村の広場では市が開かれていました。
ここだけはにぎわっていて、バスケット片手に村の人々がお祭りの日のようにぞくぞくと集まってきます。
歌を歌いながらやってくるおじいさんおばあさんもいます。雨でも陽気に市へと向かうのは、フランス人の気風なのでしょうか。

☆ 村の市
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午前中は雨宿りする場所もなく、ずっと雨に降られ続けました。手の皮がふやけてきて、シャツにまで雨水が染み込んできました。

Blainville sur mer という町にはキャンプ場とスーパーマーケットがあり、相談して今日はこれ以上走らないほうが良いと決めました。
私たちはフランス語を話せません。キャンプ場へ行くと英語を少しだけ話すお姉さんが、筆談を交えながら一生懸命に対応してくれました。シャワーもあり、今夜は安心して休めそうです。

☆ 雨の中辿り着いたキャンプ場
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キャンプ場は海沿いにあり、道を挟んで小さな町があります。
町は古い石造りの町で、まるで中世の時代にタイムスリップしたみたい。
町の中心に小さな教会を見つけて、今日の無事と宿(キャンプ場)と食べ物に感謝のお祈りをしました。
私たちはキリスト教徒ではありませんが、行く先々の土地の神様には敬意をもって挨拶するようにしています。

☆ 石造りの町 Blainville sur mer
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☆ 町の小さな教会
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☆ キャンプ場の裏の眺め
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☆ フランスでの私たちの定番「タブーリ」
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☆ 野菜のトマト煮込みの美味しい缶詰
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雨の日の旅路は、素直に言うと大変です。できれば晴れのほうがいいです。
でも雨が降らないと私たちは生活できない。必要なものでもあります。

それに雨には雨の楽しさもあります。
辛い雨の旅路を抜けて、シャワーのあるキャンプ場や宿に着いた時の嬉しさ、熱いシャワーの気持ち良さ、秘密基地のような不思議な「安全地帯」を感じるテントの中。
いつだって辛いことだけということはありません。見えにくくてもその中に嬉しいことや楽しいことが混ざっている。それを見つけることが上手になれば、きっともっと毎日が楽しくなるのでしょうね。

星は見えないけれど、今夜は暖かいシュラフに包まれて、おやすみなさい。

               ☆明日へつづく

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