Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

6vのACアダプタを買ったら+とーが逆!? しかも10v出力⚡ 三端子レギュを使って改善しましょ🌙

Mira

6vがほしい
正しく動作しないACアダプタを、三端子レギュレータを使って私の求めている出力動作に改善します。


おうちプラネタリウムHOMESTAR
リンクになっています→

これは3年前にジャンク屋さんで買った、セガトイズさんの「HOMESTAR」という家庭用プラネタリウム
家庭用と言ってもあなどってはいけないわ。このプラネタリウム、かなり本格的に星々を映し出すことができるんです。今日、地球に帰還したハヤブサ2のカプセルの軌道が見えちゃうくらい(喩えです)。


ね。これは私とルナの部屋の天井に投影したところ。天の川があんなにはっきりと。星の位置もかなり正確に配置されています。もうこれはおもちゃとは呼べないクオリティね。

でもこれ、ジャンク屋さんにサービスしてもらって、なんと100円で頂いたんです。「ACアダプタなし」ということ以外は"不明"のジャンク品扱い。でも実際のところは美品で、流れ星機能がうまく動作していないのとACアダプタがないこと以外は良好。星座盤は「日本の星空」と「南半球の星空」があって、それぞれ星座ラインのあるものと星だけのものの計4枚入り。電池ボックスも付属していたので問題なく使うことができました。でも、乾電池だと単2電池4本が必要で、このプラネタリウムはよく使うからやっぱりACアダプタがほしい。と、思ったの。
そこで、ハードオフで6vのACアダプタを買いました。6v出力のアダプタってなかなかなかったんだけど、ハードオフとかジャンク屋さんとかに行くたびにチェックしてたら、ついに見つけた。

これもこれとて100円です。(私100円商品ばっかりね。でも恥ずかしくなんかないもん。)質素倹約質実可憐!? ("質実剛健"の女の子Ver.)よ。

ところがΣ(゚Д゚)
このACアダプタ、つないでみるとまるで動作しないの。ジャンク扱いだから仕方ないか、と思ってラベルをよく見てみると......

この+とーの書かれた図って今まで気にしたことなかったけど、アダプタの端子部分を表してるんじゃないかしら。そうすると端子の外側が+で、内側がー。......? 普通、感電防止のためかなにかで"逆"なんじゃない?

調べてみました。

すると。

(アダプタ端子の内側にー、外側に+のテスターピンを当てています。)
やっぱり。外側が+だ(内側が+ならマイナスの数値になるはず)。家にあった他のアダプタを調べてみると、どれも内側が+のものばかり。どうやら特殊なACアダプタだったみたい。
それに加えて、見てください。「10.18」の表示を。これは直流電圧を測っているところです。つまり6vじゃなく、10vが出力されています。ああ、なんてこと。摩訶不思議なACアダプタを買ってしまいました。
(∂, <🎀y こんなときこそ自称"ジャンクハッカー"の腕がなります。
電圧変換装置を自作しましょう🍌

◆ 今回の主役パーツ「三端子レギュ」

三端子レギュレータを買ってきました。6v 1.5A(シールには1Aと書かれていますが、1.5Aのはずです。)。25円は質実可憐🌼
三端子レギュレータは定められた電圧を出力してくれる電子パーツ。例えば6vの三端子レギュレータに10vとか12vとかを入力すれば、6v電圧に変えて出力してくれるの。6vの他にも 3.3vとか、9vとか、様々な出力電圧のものがあります。中には出力電圧を変えられる可変型のものもあるのよ。
この三端子レギュレータの端子は、左から「入力」「GND」「出力」となっています。

◆ 実装パーツ

実装のために、
・ちっちゃい基板
・三端子レギュレータ
・セラミックコンデンサ(0.1μFくらい) x 2
を用意します。
セラミックコンデンサはバイパスコンデンサ(パスコン)と呼ばれる働きをさせるためのパーツで、雑音みたいなのを取り除いて、三端子レギュレータの動作を安定させます。つなぎ方は、1つを入力とGNDにつなぎ、もう1つを出力とGNDにつなぎます。+-の極性はありません。

◆ 導線の+とー

基板にパーツを実装したら、次にACアダプタの導線をつなぎましょう。導線は+とーに分かれていて、片方には白い線が描かれていました。どうやらこちらがー線のよう。テスターで調べたら、やっぱりそうでした。コンセントに差し込む入力側からは、-線をレギュレータのGND端子へ、+線をレギュレータの入力端子へはんだ付けします。そしてHOMESTARに接続する電源端子側は、-と+を逆に接続します。このACアダプタの仕様は一般的な電源端子と+-が逆だから、ここでひっくり返すの。HOMESTAR側は一般的な仕様です。だからつなぎ方は、ーの線が描かれている導線をレギュレータの出力端子へ、もう一方の導線をレギュレータのGND端子にはんだ付けします。

6vへの電圧変換装置の接続完了🍎
これでHOMESTARに正しく6vを供給できるようになったはずよ。
テスターでチェックしてみましょう。


ACアダプタの端子の内側には+、外側にはーのテスターピンを当てています。ちゃんと6vが出力されていますね。やった。

さっそく HOMESTAR に接続してスイッチを入れると......。


   🌌 わぁ⭐★✦

たちまち部屋の天井が満天の星空になりました🌙

三端子レギュレータなどのパーツがむき出しだと危ないから、簡単なプラスチックケースに入れました。

うん。ぴったり。


6v電圧変換装置の取り付けは大成功ね(∂。∂🎀y
これで電池交換の手間をかけずに、いっぱいお部屋でプラネタリウムが楽しめます。

今回の電子工作では、アダプタ導線の+と-の極を調べるときが一番緊張しました。というのは、ACアダプタの導線被覆を剥いだ状態でアダプタをコンセントに挿す必要があったから。出力されるのは直流10v200mAだってわかっているけど、やっぱり怖い。私は交流100v(家庭用コンセントに供給されている電源)は決していじりません。今回は10vに変換されている確証があったから作業できたけど、コンセントの100vの電気は電気工事士の方のようなプロでなければ触っちゃだめだと思うの。だって危ないもん


ミラでした。

  ←出力電圧を調整できるモジュールもあるのね。