Luna
ゴールデンウィークが過ぎ、今年も花の咲き乱れる季節がやってきました。
庭の花を見ていると、難しい漢字を使った名前が多いことに気が付きました。
さて、これらの花の名前は何と読むでしょう?
☆ 躑躅
これは「つつじ」。
真っ白いつつじはまるで雪のようですね。
名前の由来については、昨年の写真と一緒に載せた記事があるのでぜひ見てみてくださいね。 → 「躑躅の名前の由来」
☆ 酢漿草
酢漿草は「かたばみ」。
小さな花で、道端や空き地などあちらこちらに咲いている花。
かたばみについても昨年にちょこっと書いた記事があるので、よろしければ見ていってくださいね。 → 「酢漿草などの花」
☆ 芍薬
「しゃくやく」と読みます。
芍薬は牡丹(ぼたん)とよく似ている花。
牡丹は冬になると低木が残るけれど、芍薬は根だけが残って他は枯れてしまうの。でも地中では根っこが生きていて、また初夏になるとこうして花開くのよ。
☆ 花菖蒲
「はなしょうぶ」です。
次に出てくる花と、それから「杜若(かきつばた)・燕子花(かきつばた)」とよく似た花です。見分けるのが難しいの。
☆ 菖蒲
こちらは「あやめ」と読みます。
上に登場した「はなしょうぶ」とこの「あやめ」と「かきつばた」はそっくり。
読み方も「はなしょうぶ」のときは「菖蒲(しょうぶ)」と読むけれど、この花は「菖蒲(あやめ)」と読んで、「菖蒲(しょうぶ)」とは別の花です。
同じ漢字名の「菖蒲」なのに、読み方が違うと花の種類まで変わってしまうんですね。面白いなあ。
見分け方にはいくつかの方法があるけれど、花弁の付け根の模様で見分けるのがわかりやすいみたい。
黄色い楕円があるのが、はなしょうぶ。
白い楕円があるのが、かきつばた。
黄色い網目模様があるのが、あやめ。
だそうです。
英語ではどれも「iris」みたい。(花菖蒲は区別して「Japanese iris」というのかな。)
そっくりな花にもそれぞれ名前を付けて区別するところは、日本らしくて素敵なところね。
ところで今の五千円札には私の大好きな「なつさん」こと樋口一葉が描かれています。この五千円札の裏面にはIrisが描かれているのですが、こちらは「かきつばた」です。琳派の尾形光琳が屏風に描いた「燕子花図」。紙幣に絵画作品が描かれることは珍しいんじゃないかしら。2024年には五千円札は津田梅子になる予定だそうです。そのとき新千円札の裏面は葛飾北斎の絵になるみたい。
花の種類や花の名前やその漢字を調べてみるのも面白いですね。名前の由来も面白いものがたくさんありそう。