Luna
雷が落ちてできた石「雷管石」⚡
和名:閃電岩、雷管石
英名:Fulgurite
化学式:SiO₂(水晶・石英と同じ「二酸化ケイ素」)
「
雷電の石だなんて、なんだかかっこいい名前ですね。
その名前が表す通り、雷管石は雷によって生成された石なんです。
隕石が地球に落ちてきたときに地表のケイ素が熱に溶かされて、それが冷えて固まったときにできるテクタイトという石があるのですが、生成される原理は雷管石も同じです。
大きな雷が落ちたときに生じる熱が地表のケイ素を溶かして、冷え固まったときに石になります。ケイ素はガラスの素になる元素だから、天然ガラスのできあがりです。
雷管石は雷の通った後が管状に石化するので、雷がどんなふうに地面を通るのかが分かりますね。一瞬の閃きの雷の型をとったようで面白い。魚拓ならぬ雷拓といった感じ。
この雷管石、とっても強い電圧の雷でなくては生成されないそうで、日本の雷では電圧が低すぎるみたい。でも唯一北海道の岩見沢市で発見例があって、郷土科学館に展示されているそうです。でも日本産雷管石の生成は、送電線の事故と関係がありそう。
岩見沢市のホームページ、雷管石のページ
一瞬の稲妻が新しく石を作ってしまうだなんて、自然の力はすごい。そんな自然のドラマチックな瞬間を形に残した「雷管石」を手元に置ける歓びは、石好きの方ならきっと分かってくれますよね。
⛄ 今年の1月7日はスノーデイ(雪遊びの日)でした ⛄