Mira&Luna
「お花見!」
(ルナ)桜の花が満開に咲き誇るこの季節、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
(ミラ)私たちは家族でお花見に行ってきました。
(ルナ)見事だったね、桜。
(ミラ)うん。お昼ご飯も美味しかった。
(ルナ)そのあと桜の屋根の下を走り回ってね。
(ミラ)口を開けて走ったら、桜の花びらを一度だけキャッチできた。
(ルナ)口でね。
(ミラ)桜って木の枝が丸ごとピンク色の花で覆われるから、冬や夏の景色とまるで違って「わあ」ってなるよね。
(ルナ)一年の内のほんのわずかな期間だけしか見ることができないのも、新鮮な印象を強めているのかもしれないね。
(ミラ)諸行無常っていうやつだ。
(ルナ)ふふ、そうだね。色は匂えど散りぬるを。
(ルナ)桜の花だけじゃなくて、辺りを見渡すと春の花がたくさん咲いてるよ。土手にも、庭にも、道端にも。
(ミラ)春が来た! っていう感じ。
(ルナ)花たちはどうしてあんなにも色とりどりのきれいな色に咲くんだろうね。まるで単調なんかじゃなく、個性豊かにとりどりに。
(ミラ)あの色はどこから来るんだろう? 根っこから色素を取り入れるのかな? それとも種の中にぎゅと詰まってるのかな?
(ルナ)色ってとっても不思議。他の生き物には別の色に見えていたり、虹のように色素をもたない色があったり。
(ミラ)色々だね。
(ルナ)チューリップのリップって英語の綴りは唇のlipだよね。だから私、小さい頃チューリップのチューはキスのことだと思ってたの。可笑しいでしょ?
(ミラ)え。キスのチューじゃないんだ。