田んぼに水が入り、ゴールデンウィーク前後の田植えの季節が過ぎると、梅雨の季節がやってきます。
草原のように青々と茂った田んぼの稲の葉に、風がさざ波を作って走ります。私とミラはその様子を「オリザの海」と呼んでいて、さざ波が渡ると「猫バスが通った」と笑い合います。(オリザというのはイネの学名Oryza sativaのことで、宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』では稲のことをオリザと呼んでいます。猫バスというのは言うまでもなく、スタジオジブリの『となりのトトロ』に出てくるあの猫バスのことですよ。)
オリザの海にはたくさんのおたまじゃくし(おじゃまたくし ^.^)がいて、梅雨に入るとその子たちに足が生え、尾がなくなり、エラ呼吸から肺呼吸へと変わります。すると夕方から夜にかけて「げこげこげこ」の大合唱。蛙たちの季節です。
私は蛙も、あの鳴き声も好き。なんでだろう? 夏がやってくるからかな?
今回はそんな蛙の三姉妹を紹介します。
★ 水晶の蛙 ★ めのうの蛙 ★ タイガーアイの蛙
ひーこ ふーこ みーこ
(ふーこは横浜のミネラルフェアで買った子とよく似ていますが、別の子です。)
→ミネラル・ザ・ワールド in 横浜の記事
現代日本の日々はせわしなくて、季節が変わるのもうっかりすると忘れてしまいそうです。季節の移ろいには遥か昔の時代から変わらない音や匂いや色や味があります。ほんの束の間足をとめてそんな季節の彩に心を傾けてみると、当たり前のように続く毎日が当たり前じゃないくらい豊かな色彩に囲まれているのだと思い出せます。
ひーこふーこみーこも
「げこげこげこげこ、夏がくるよーっ!」って。
🐸ほかの蛙たち🐸