Luna
木材の家具のお手入れ。オイルとワックスでメンテナンス。
（題名に無垢材と書いてしまいましたが、無垢材ではなく、集成材でした。）
家に白木のままのテーブルがあるので、ワックスを塗ろうと思います。木の家具は手をかけてあげると、経年とともに味わい深い温もりが出てきますよね。
☆ 白木のテーブル
これがワックスを塗る前の白木のテーブルです。食事のときにはねた油なんかを吸い込んでしまって汚れています。白木のままだとすぐに汚れてしまうの。でも大丈夫。すぐにきれいにして、しかも汚れにくくて柔らかい手触りに仕上げてみせます。
＜板の現状＞
・パイン(松)の集成材・・・いい匂いがします。
・テーブルの天板として使用。
・乾いていて油を吸い込みやすい。乾燥に弱そう。
・手触りはかさかさしていて、そのうちささくれ立ちそう。
メンテナンスの手順は
１．汚れを取る(お掃除)。
２．オイルを塗る。
３．ワックスでコーティングする。
という工程です。
１．お掃除
白木のままでなければ、まずは表面のコーティングを落とします。紙やすりやサンダーなどで表面を削り、オイルが染み込みやすい状態にします。今回は白木のままだったのでやすりがけはしませんでした。それから固く絞った布巾などで汚れを落とします。そのあと、よく乾燥させておきます。
２．オイルを塗る
☆ オイル
用意するオイルは様々あるけれど、植物油であればたいていのものはどんなものでも大丈夫だそうです。オリーブオイルでも構わないと聞きました。食用のオイルでカビが生えたりはしないのかな？ よく使われるのはくるみオイルやオレンジオイル、亜麻仁油なんかね。レモンやオレンジなど柑橘系のオイルは香りを楽しむのにもいいと思います。今回はオレンジオイルが手に入らなかったので、柚子とジンジャーのマッサージオイルで代用します。
清潔な乾いた布を用意します。油まみれになるので、捨ててもいいものがいいと思います。オイルを布に染み込ませ、木目に沿って優しく馴染ませていきます。一か所にたくさんオイルを染み込ませてしまうと染みのような跡が残ってしまうので、まんべんなくいきわたるようにしましょう。きれいに仕上げるコツは、薄く何回も塗り重ねていくことよ。しっかりとオイルが染み込んだら、乾いたタオルで磨くようにして板の表面をよく拭き取りましょう。
これで木のテーブルに柔らかみと潤いが生まれました。割れやささくれなどの乾燥によるトラブルから守ってくれます。
３．ワックスでコーティングする
☆ 蜜蝋
次は表面をワックスでコーティングします。私が使ったのは蜜蝋。蜂の巣からとれるワックスね。オーストラリアやニュージーランドで有名なマヌカハニーの蜜蝋なの。蜂蜜のいい匂いがします。
板の表面を磨くようにして、蜜蝋を擦り付けていきます。ドライヤーで板を温めてから行うと、塗り付けやすくなります。時計回りと反時計回りの両方に、円を描くように塗っていきましょう。丁寧さと根気が大切ですよ。まんべんなく塗れたら最後にドライヤーで表面を温めます。そうすることで蜜蝋が溶けて、でこぼこしていたところも平らに馴染みます。
蜜蝋でコーティングされると、水や湿気、傷などから家具が守られます。
☆ 完成
これで無防備だった白木の家具が、水にも傷みにも強い仕上がりになりました。蜜蝋と柚子のいい匂い(ちょっとジンジャーがスパイシーだけど)がして、手触りがとっても気持ちがいい。すべすべで、柔らかくて、温かい感じ。色はまだまだ深みはないけれど、汚れの染みは見えなくなって、ほんのり飴色がついた。
ほんのちょっとのメンテナンスで、家具は丈夫に、そして素敵な香りや色や触り心地になります。お家に木材の家具があったら、試してみるのはいかがでしょうか。
おまけ
机のメンテナンスに使った柚子ジンジャーのオイルは実はダイソーで100円の商品。今回一緒に櫛と髪オイルも買ってきて、櫛をオイルで漬けてみました。
桃の木の櫛をバニラの香りのオイルに浸して、ラップで包みます。そしてそのまましばらく寝かせます。本当は１週間くらい置くといいそうです。しばらくしてラップを取り、乾いた布で磨くと櫛が艶やかになりました。バニラの甘い香りがします。これで髪を梳くと、髪にいいそうですよ。
☆ バニラの香りの櫛
「#おうち時間」
