Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

名もない路傍の価値ある石。

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石。

名もないただの石です。

換金できるような資本価値のある石ではありません。
工業用品や日用品として使用価値のある石ではありません。
数少ない元素を含んだ稀少価値のある石ではありません。

私にとって、価値のある石。

これは私とカタリが自転車で旅をしたときに、スペインにあるカミーノ・デ・サンチアゴという巡礼路で拾った路傍の石です。

名もない、ただの石です。
私にとって、価値のある石です。



身の周りにある物の価値って「みんなが考える価値」によって定められるものが多いけれど、自分にとって本当に大切なものは個人的な思いによるものが多い気がします。

大切にしているぬいぐるみには高い値段はつかないだろうし、
長い旅路を走った自転車は新品以上の価値では見られないだろうし、
お気に入りの洋服も誰もが欲しがるわけではないわ。

どれも私の思い入れによって、私にとって価値のあるもの。
思い入れによる価値は、一般的な価値よりもずっと大切なものに感じられる。

それはきっと、物だけではなくて、様々なことがらについてもいえるのでしょう。


だからこのただの石は、私にとっては特別な価値のある石なのです。