Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

ATtiny85を使えるようにする。

f:id:miraluna:20181215104752j:plain:w100 Mira

Arduinoを使って、ちっちゃくて高性能なマイクロコンピュータATtiny85」を使えるようにします。

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この子です。
前回と同じ?
ううん、前回は「ATtiny13」の紹介。あだ名は「瞳子」「瞳chen(ヒェン)」。
     前回の記事 →「ATtiny13
今回紹介するのは「ATtiny85」。あだ名は「ちびやっこ」「奴chen」。chen(ヒェン)はドイツ語よ。

ATtiny85はATtiny13に比べてたくさんのプログラムを書き込めて、動作速度も速い。
比較するとこんな感じ。↓
           tiny13      tiny85
プログラムメモリ   1 KB       8 KB
EEPROM       64 B       512 B
SRAM        64 B       512 B

動作速度は「ATtiny85v-10PU」と「ATtiny85-20PU」では違って、
10PUは最速「10MHz」、20PUは最速「20MHz」。
「v」は省電力を表していて、1.8vからでも動作するそうです。
お値段は 2019年1月現在、秋月電子さんで 130円。ジュースくらい。安い。
プログラムメモリが 8KBあるので、28pinのATmega88(八葉)に近い性能をもっているの。やっこchenちっちゃいのにえらい。



Arduino IDE のボードにATtiny85(ついでにATtiny25と45も。他にもたくさんのATtinyも。)を加える。

前回のATtiny13の記事でも書いたんだけど、マイコンマイクロコンピュータ)にプログラム(スケッチ)を書き込むときにマイコンの種類(ボード)を選ぶ必要があるの。Arduinoの開発環境「Arduino IDE」では、初めはATtinyシリーズのボードが選択肢にないからそれを加える必要がある。前回(昨日)の記事で、ATtiny13とATtiny10をボードに加えましたね。
今回はたくさんのATtinyシリーズに対応している開発環境パッケージ「ATTinycore」を使わせていただきます。「ATTinycore」はGitHubで公開されているもので、作成者はSpenceKondeさん。Thank you for your help。
SpenceKondeさんは「Tindie」という手作り品のマーケット(日本のCreemaやminneを電子工作に特化させてEtsyのようにワールドワイドにしたような感じ)にも多くの製作品を出しているから、のぞいてみるのも面白いかも。  「Tindieの紹介
Tindieでのお店の名前は「Azzy's Electronics」。
そしてこちら↓ がGitHubでSpencKondeさんが公開しているATTinycoreです。
ATTinycoreのページへ

ATTinycoreのページに行くと、READMEの中に「Installation」というところがあります。ここに入ると ↓ 下のURLが置かれています。
     http://drazzy.com/package_drazzy.com_index.json

以下の手順でATtiny85(とたくさんのTinyシリーズ)をボードに加えます。

 上のURLをコピーします。

 Arduino IDE を開き、「ファイル」→「環境設定」と進み、
  「追加のボードマネージャのURL」にコピーを貼って「OK」を押します。

 「ツール」→「ボード」→「ボードマネージャ」と進み、
  SpenceKondeさんの「ATTinycore」を見つけてインストールします。


これで Arduino IDE のボードに ATtinyシリーズがずらっと加わります。



.ATtiny85にスケッチを書き込むための配線をする。

Arduinoを書込み装置にして、ATtiny85にプログラムを書き込むための配線方法です。この方法でブートローダも書き込めます。ブートローダを書き込まずにプログラムだけ書き込むこともできるけど、動作速度が安定しない気がするの。
※ ブートローダについての記事

スケッチ書込み用配線図
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ATtiny13と同じですね。
書込みの度に毎回配線をするのは大変だから、「書込みシールド」を作ると楽ちん。
   シールドの作り方→ 🎀8ピンATtiny用書込みシールドを作りました。🎀

以下の手順でスケッチの書込みをします。

 Arduinoに載っているみつは(ATmega328)に Arduino ISP のスケッチを書き込む。
  ブートローダ書込みの記事参照

 上の図の配線をする。またはシールドを装着する。

 「ツール」→「ボード」で「ATtiny25/45/85」を選択する。

 「ツール」→「Chip」を「ATtiny85」にする。
  「ツール」→「Clock」を好みのものにする。
      (私はみつはと同じように8MHz(internal)にしてる)

 「書込装置」を「Arduino as ISP」に指定する。

 「ブートローダを書き込む」でブートローダを書き込む。

 「マイコンボードに書き込む」でスケッチを書き込む。


これでATtiny85にスケッチを書き込むことができました。
私はこのちっちゃな体(私もちっちゃいけど、やっこchenのことです)を利用して、ボトルキャップに収まる「Tiny蓄音機」や「ちびゲーム機」を作ってみたの。
よければ見てみてください。↓
miraluna.hatenablog.com
miraluna.hatenablog.com


8pinのちっちゃなコンピュータたちf:id:miraluna:20190104205730j:plain:w30を使えばいろんな面白いものが作れそう。
実はもっと小さな5mmくらいのATtiny85とか、米粒くらいの大きさのATtiny10もあるんですよ。お米の一粒分のマイクロコンピュータだなんて、驚きですよね。

                         Tinyミラchenf:id:miraluna:20180806220931j:plain:w30でした。
ATtiny13を使う方法の記事は ←こちら
Tiny新シリーズ ATtiny202を使う方法の記事は ←こちら


おまけ
その他に「ATtiny85」を使って作ったもの
miraluna.hatenablog.com
miraluna.hatenablog.com
miraluna.hatenablog.com


             🎀Miraの部屋🎀