手作りGPSロガー プラスαの2回目 「Arduinoでライブラリを使うための準備」
Mira 🎀目次へ🎀
以前に書いた記事、手作りGPSロガーのプログラムについて補足します。
こちらのページにあるプログラムをマイクロコンピュータに書き込めばGPSロガーをコントロールすることができるんだけど、その中にある「ライブラリ」をあらかじめ用意しておく必要があるの。
その方法と取得先の例を紹介します。
「こちらのページ」というのはこちらのページのこと↓
miraluna.hatenablog.com
〇ライブラリ?
Arduinoでプログラム(Arduinoでは「スケッチ」と呼ばれてる)を書くときに初めから全部書ければそれでもいいんだけど、できるだけシンプルに書けるとよりいいわよね。
LCDに表示をするにしたって、clear()と書いたときにLCDの表示を消したりsetCursor()と書いたときにその位置を指定したりするような「約束事」があるからスケッチを書きやすいけど、その約束事から自分で書くとなると大変。
そこで「約束事集」という本みたいなものが、ライブラリと呼ばれるものなの。
この本をArduinoに持たせてあげることで、Arduinoはその約束事に従って動くことができるようになるわ。
スケッチ上では「この本を使って」と指示することになる。
それがスケッチの上のほうによく書かれてる、
#include<LiquidCrystal.h>とか
#include<TinyGPS++.h>とかなの。
Arduinoはもともといくつかのライブラリを持っているわ。
Arduino(のIDE)を起動して、「スケッチ」→「ライブラリをインクルード」と指定すれば、持っている本(ライブラリ)が表示される。
ここから「このプログラムではこの本の約束に従ってね」と選んであげればその約束に従って動いてくれるの。
Arduinoの公式リファレンス(出典・参照・引用などの意味)にそれらライブラリについて、使い方や約束事が書かれています。
→Arduinoのリファレンスのページへの入口
〇 本(ライブラリ)の準備
さあ、Arduinoの道しるべとなり、GPSロガーのプログラムに必要な本を用意しましょう。
今回使用したライブラリは以下のもの。
★#include <Wire.h>
#include <ST7032.h>
★#include <SoftwareSerial.h>
★#include <SPI.h>
#include <TinyGPS++.h>
★#include <SD.h>
★マークを付けた4つの本はVer.1.8.のArduinoならすでに持っているわ。
持っていない本については、手に入れる必要がある。
本を手に入れる先はいろいろだろうけど、個人や技術者が開発したプログラムを持ち寄って公開しているGitHubにはArduino向けのライブラリもたくさんあるみたい。
1.そういったところからライブラリを入手(ダウンロード)します。
2..zip形式などでダウンロードした本を解凍し、「ドキュメント」の中の「Arduino」の中にある「libraries」の中に入れます。
(IDEの「スケッチ」→「ライブラリをインクルード」→「.zip形式のライブラリをインストールする」でもできると思うわ。)
これで準備O.K.
Arduinoのライブラリに新しい本が加わりました。
〇 Arduinoが持っていない本の入手先
さて、Arduinoが持っていない本はどこから手に入れましょう。
まず★マークのついているもので持っていない本があったら、Ver.1.8.以降のIDEをインストールすれば手に入ると思うわ。
あと2冊。
1つ目は<ST7032.h>
同じ名前で複数存在するみたいだけど。
私は自分で本を読んだりして調べているだけなので、プログラミングについてはまったくの素人。だからLiquidCrystalの使い方は理解できたんだけど、I²Cくらいになると難しくてわからない。
でもI²Cを使いたいと思っていたら、I²CをLiquidCrystalのようなスケッチで制御できるライブラリを作っている人がいたの。
それがこのライブラリです(同名の本もあります)。
「オレ工房」さんから頂きました。
ありがとう。
最後の一冊。
<TinyGPS++.h>
GPSロガーをコントロールするのにとても重要な役割をする本。
TinyGPSという本の改訂版のようね。
入手先はArduinianaさん(かわいい名前)のページから。英語だけどダウンロードはすぐにわかると思う。
Thank you.
この二冊をダウンロードして、解凍して、「libraries」に入れれば、スケッチのときにArduinoに読ませることができるわ。
これでスケッチはばっちりね。
★目次へ★