手作り「明るさ測定器」を作ってみよう! (後編ーはんだごてを手に実装)
Mira
光センサとセグメント液晶を
ちっちゃなマイコンATtiny85で制御。
手作りの明るさ測定器を自作してみよう!
(後編)
前編は→こちらから
ArduinoでATtiny85(やっこヒェン)というマイクロコンピュータにプログラム(スケッチ)を書き込み、はんだごてで各パーツを組み立て、「明るさ測定器」を実装します。
前編ではやっこchenにスケッチを書き込んで、ブレッドボード上で試運転をするところまでできました。
🎀前編の様子🎀
後編では実際に自作ガジェットとして実装していきましょう。
(∂_∂🎀/ 「ます目地図」を作る
「ます目地図」というのは、私が電子工作で実装するときに描く配線メモのことです。
方眼ノートのます目を基板の穴に見立てて、配線を見やすくしたもの。〇のところがはんだ付けをするところよ。
今回使う基板は 8x6の小さなもの。一辺が2cmちょっとしかないんです。ちっちゃい。
そこにやっこchen、光センサ、スイッチ、抵抗、コンデンサを実装します。セグメント液晶は取り外しができるように、ピンソケットに挿し込んで接続するようにしました。
(∂_∂🎀/ 実装
それではいよいよ、はんだごてを手にして実装していきましょう。
◆ 基板裏側
これはます目地図とは上下さかさまの位置から撮った写真ですね。
私の場合ます目地図はパーツを実装する側から描くので、裏のはんだ付けは左右反転になります。接続箇所が多いとき(ATmega328とか)はこんがらがっちゃうので、はんだ付け側のます目地図を描くこともあります。
ATtiny85とセグメント液晶をつなぐ3本の配線は、線が交差しないようにプログラムを書き換えました。私ははんだ付けが得意ではないので、そういう工夫も必要なの。
でもちょっぴりだけ空中配線もしてるのよ。
◆ 実装
実装するとこんな感じです。
右側の写真は電源コネクタと9番目ピンソケットを外に開いた様子。
セグメント液晶のピンは全部で9本。基板の長辺のホールは8つ。1本納まらないわよね。セグメント液晶の最後のピン、No.9は、液晶のバックライトのアノード(+)ピンなの。つまりこのピンを接続しなければバックライトを消すことができる。だからあえて他の8本とは分けて、可動域のある配線をして、バックライトの点灯・消灯を物理的にコントロールできる仕様にしてみました。
どうかな?
◆ 出力ピンの追加
この前、光センサを使って私の歌を止めるおもちゃを作ったんだけど、
→ 🎀光センサを使ったおもちゃ🎀
そのときの仕組みは光センサの値によってデジタルピンをONOFFするものだった。今回の明るさ測定器でもそれができるように、出力用のピン(デジタル・アナログ兼用)を追加で実装しました。左側に出ているオレンジ色の導線とピンヘッダがそう。導線を半分に折りたためば、ちょうどマイコンとピンソケットの間に収納できるのよ。
こんな感じで。
これで本体は完成。
それでは液晶「TS119-5」を装着してみましょう。
◆ TNセグメント液晶「TS119-5」接続
挿し込むだけだから着脱簡単。
このときに9番目のピンソケットを挿せばバックライトが点いて、挿さなければ消すことができます。
液晶が着けられると、そこに映し出されるものが想像されるからわくわくする。
あと必要なのは電源ですね。
◆ 4.5v電源「宇宙魚」
私が作った 4.5v電源を取り出す装置。
LEDライトから導線を引き出しただけだから、「私が作った」というのも「装置」というのも大袈裟ね。ただの電池ボックスよ。「宇宙魚」という名前が一番大袈裟かもね。
→ 🎀4.5v電源「宇宙魚」の作り方🎀
◆ 電源を接続
(∂_∂🎀/ レジンで外装コーティング
紫外線で固まる樹脂「レジン」を使って外装を作ります。
これで配線部を強力に守ることができる。
それにレジンってきらきらしててきれいだし。
レジンの中にはおもちゃの歯車や本物の時計から外した部品なんかを入れてみたの。それからラメを散りばめました。白い星雲みたいなのは蓄光パウダーで、暗いところで光るのよ。
🎀レジンってきれい🎀
これでついに……
手作り「明るさ測定器」の完成! (∂_∂🎀y
動画はこちら ↓
手作り「明るさ測定器」であそぼう
これを使っていろんな場所の明るさを調べて遊ぼう。
はんだごてを手に、いっしょに作ってみませんか?
作製・紹介はミラでした。