Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

ブートローダを書き込むためのシールドを作りました。

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Arduinoマイクロコンピュータ「ATmega328(みつは)」ブートローダを書き込むための
     ブートローダ書込みシールド
を作りました。

これです。     恥ずかしい。
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このブートローダ書込みシールドを作ったのはもう1年くらい前なんですが、今までずっと紹介できずにいました。
だって見ての通りぐちゃぐちゃなんだもん。
だからきれいに作り直して紹介しようと思っていたの。でも何度使ってもちゃんと機能してるから、作り直すのも可哀そうな気がしてそのまま使ってきた。どうもこの先も壊れそうにないから、もうこのまま紹介することにしました。

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(私のArduinoはMarutsuさんのMaruduino。)
はんだ付けがへたっぴだから、はんだの上からホットボンドで補強してあります。

ブートローダ書込みシールド」とは?

ここでちょっとブートローダと書込みシールドについて簡単に説明します。

まずブートローダについて。
上の写真の左の機械はArduinoといって、小さなコンピュータを使って様々な電子部品をコントロールできるもの。「みつは」と書かれた細長い IC が小さなコンピュータ(マイクロコントローラ)よ。
このみつはにプログラム(Arduinoでは「スケッチ」といいます)を書き込めば、Arduinoから外してもみつはだけでコンピュータとして機能するようになるの。炊飯ジャーをコントロールしたり、キッチンタイマーをコントロールしたりね。みつはは今現在230円で、簡単に手に入るコンピュータです。
だけど、買ってきたばかりのATmega328(みつは)は、そのままではArduinoを使ってスケッチを書き込めません(方法はあるけど、基本的には)。
ブートローダというのは、スケッチ(プログラム)を書き込むためのプログラム、といったところ。ブートローダを買ってきたばかりのATmega328(生のATmega328、生AVRなどと呼ばれます)に書き込めば、Arduinoのみつはとしてスケッチを書き込めるようになるんです。
ブートローダは、Arduinoを使ってみつはにスケッチを書き込めるようにするためのプログラム のようなもの。

ブートローダを書き込めば、230円の生のマイコンからArduinoに載っているマイコンと同じものを作れるので、量産できます。


次に書込みシールドについて。
ブートローダがプログラムを書き込むためのプログラムだとしたら「じゃあそのプログラム(ブートローダ)はどうやって書き込むの?」ということになるわよね。
マイクロコンピュータにはプログラムの書込みなどを行うPinがあるので、そこに通信用の線を直接つなげばいいわけです。でもArduinoとパソコンはUSBで通信している。だからArduinoをシリアルバス変換モジュール(書込み装置)として利用する、といったところなんだけど、要するに書込みのできる配線方法があるわけです。

これがその配線方法です。
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○ Arduino側のみつはは外してあります。
○ 茶色い3本足のパーツは 16MHzのセラロック(水晶とコンデンサの役割を併せもつパーツ)。水晶とコンデンサを使う場合は、16MHzの水晶と、18~22ピコFのセラミックコンデンサを2個使いましょう。
○ 抵抗は10kΩです。私は330Ωで作ったけど......。
○ Arduino IDE 1.0.x の配線方法は異なります。

Arduino公式ページにはブートローダ書込み用の配線方法が載っています。
本家の方法を知りたい方はこちら → Arduino公式 ブートローダ書込み用配線図

この配線をすればブートローダを書き込むことができるんだけど、ときどきみつはを買ってはちょくちょくブートローダを書き込みたいという人もいると思う。その度にこの配線をするのは大変。

そこでこの配線を基板に固定して、Arduinoに載せるだけでこの配線と同じ回路になるものを作れば楽になるわね。
それが「書込み用シールド」、というわけ。

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Arduinoにシールドを装着したところ。
ほんと、恥ずかしい。
でも有機的なデザインだと思えば……。……だめかな。

見た目はぐちゃぐちゃでもちゃんと機能して壊れてもないから重宝してます。「使えば都」って言うでしょ?



さて、書込みシールドを装着してハード面では書込み準備ができました。
では実際にどんな手順でブートローダを書き込んでいくのかは、こちらの記事で紹介しているので見てみてください。
 こちらの記事 ↓
miraluna.hatenablog.com


Pinが8本のATtinyシリーズの書込みシールドについての記事は、
 こちらの記事 ↓
miraluna.hatenablog.com