フランスを自転車で旅します。
<4日目 前編>
モン・サン=ミシェルまで2往復
~ 一度目は自転車で。二度目は歩きで海を越え。 ~
Luna
☆ ジュネからモン・サン=ミシェルまで往復(自転車)
意義深い、素敵な一日となりました。
朝はいつもより早起きをしてジュネのキャンプ場を出発しました。
この日はモン・サン=ミシェルへのツアーに参加するため、キャンプ場にもう一泊することにしていたのです。だからテントを張ったまま、荷物もみんなそこへ置いて、空身で出発。 軽い軽い!
どこへ向かったかと言うと、今日の午後に行く予定のあの聖なる島の修道院、モン・サン=ミシェルです。
ツアーの時間は午後3時からだったし、カタリがどうしても初めは自転車で行きたいというので、ツアーの時間を待つ間にモン・サン=ミシェルに行くことにしました。
☆ モン・サン=ミシェルを目指して
入り海を迂回して行くのだけれど、直線距離で7kmだから遠くはないだろうと軽い気持ちで出発したの。
でも、想像していたよりずっと大変だったわ。
距離もあったし、アブランシュという入り海の奥の町を通るのだけれど、その町は小高い丘の上にあるの。だから急な坂道を登らなければならない。そしてその日の午前中は風が強かったのよ。
☆ ついにモン・サン=ミシェルに到着
モン・サン=ミシェルまでの道のりは遠くて大変ではあったけれど、お城のような威風堂々とした姿を眺めながら海の近くの田舎道を走ることができたから素敵だった。
キャンプ場を出発してから到着するまでに2時間かかったわ。
☆ モン・サン=ミシェル村の入口の門をくぐれば……
☆ 入り組んだ街並みの村に包まれます
☆ 島の上にある修道院
☆ まるでお城みたい
モン・サン=ミシェル村は狭く入り組んでいて、とっても素敵。
でも階段が多く、自転車で行ける場所は限られています。
島の中腹にある教会の前に自転車を停めて、しばらく村を散策しました。
☆ 風情ある石畳の小さな路地たち
島の中腹まで登ると陸地と島をつないでいる長い橋が見えます。
かつては潮の引いたときにしか渡ることができなかったのでしょうか。
駐車場やバス停は橋の向こう、陸地側にあって、そこからみんな2kmくらいの道のりを歩いて島へと渡ります。
モン・サン=ミシェルはキリスト教徒の巡礼の聖地でもあり、歩いて島へと渡ることは巡礼の旅の意味合いもあるのではないでしょうか。
☆ 陸地と島をつなぐ橋
修道院は島の高台にあります。
だから階段がたくさんあるの。
☆ 修道院入口
この時には修道院の中には入りませんでした。
村を見るだけでも十分すぎるくらい、素敵な場所だったわ。
午後にはツアーに参加する予定だったので、しばらく村をあちらこちら見て回ってから再びキャンプ場へと帰ります。
2時間かけて。
魔法が使えてぴゅーっとキャンプ場まで飛んで帰れたら楽なんだけどなあ。
ジュネ村にはスーパーマーケットがないので、入り海の奥の小高い町アブランシュで買い物をして帰ります。
行きも帰りも町のメインストリートではフェスティバルが開かれていて、歩行者天国になった通りには数々の出店が開かれていたの。
とってもにぎやかでうきうきするような雰囲気だったわ。
☆ アブランシュのお城
お昼過ぎになってようやく私たちは見慣れたテントの建つキャンプ場へと帰ってきました。
走行距離77km。けっこう疲れました。
一息ついてからツアーの申し込みをするためにツアー会社のオフィスへ行くと、扉が閉まっている。
ツーリストオフィスへ行ってみると、そこも閉まっている。2時まで昼休みみたい。
大丈夫かしら?
私たちは一度テントへと戻り、お昼ご飯を食べて荷物を準備して、歩いてツアーオフィスへと向かいました。
オフィスは開いていて申し込みをしようとしたら、ツアー会社のお姉さんに「今からじゃ出発時刻に間に合わないわ」と言われました。
まだ2:30だけれど、地図では近くに描かれていた集合場所は5km以上離れているんですって! 走っても間に合わないかもしれない。
どうしよう! 楽しみにしていたのに、参加できないのかしら?
そのとき、私たちの身に再び幸運が舞い込んできました。
昼寝坊でもしたのか、ツアーガイドのお兄さんが30分も遅刻してオフィスにやって来たの。
このお兄さんがいなければ(遅刻しなければ)、私たちはきっとツアーに参加できなかったでしょう。
それにもし自分たちの力で集合場所へ行けたとしても、このお兄さんにいろいろと手伝ってもらわなければあのツアーには参加できなかったかもね。
そのときの様子はまた次回。
☆後編へつづく☆
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