Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

澄んだ天空の青色をもつ石、セレスタイン。和名は天青石。

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空の青という意味の「セレスタイン
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和名:天青石
英名:Celestine, Celestite
化学式:SrSO₄

「空の青」という素敵な名前をもつ石。和名も同じ意味の「天の青」という名前。誰もが天空を思い浮かべるような、澄んだ青色をしています。

水晶に少し似ているけれど、成分はまるで違うものなの。水晶(石英)は二酸化ケイ素(SiO₂)を主成分とするのだけれど、天青石はストロンチウムを主成分としている。
ストロンチウムは炎を鮮やかな赤色に染める性質をもっていて、夏の花火の赤色にはこのストロンチウムが使われているのよ。

日本ではほとんど産出しないけれど、世界的にはそれほど珍しい石ではないの。特にマダガスカル島で産出するものには、球状の石の中にたくさんの結晶ができるジオードの形をとるものが多くあって、土産物としても有名だそうです。

私が好きなイラストレーターのきたのじゅんこさんはこの天青石(セレスタイン)に由来した「セレスティアル」を副題とした画集と題名としたギフトブックを出版しています。
きたのじゅんこさんの透明感ある色鉛筆の絵画とセレスタインのもつ澄んだ青色がとてもよく合っていると思います。
セレスティアルという言葉には、”天上の”とか”神聖な”とか”天使の”というような意味合いもあるそうですよ。

天上界の神聖な世界を思わせるような青色をした天青石。
私のお気に入りの石のひとつです。