Mira&Luna's nursery lab

旅乙女と発明娘の子供部屋

渡し船で入り海を越える

◆ アイルランド自転車旅 ◆

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☆ 13日目

二晩泊まったトラリーのキャンプ場を後にして、北を目指します。
この日はうまく渡し船に乗れれば入り海を越えるんだけど、海を渡れなければずっと東にあるリムリックの町まで、入り海沿いを迂回することになります。
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朝は追い風で順調に進みました。
途中自転車旅の人に追い抜かれたんだけど、その後休憩をしているその人
を追い抜いて、もう一回追い抜かれたの。
とても軽装だったから日帰りの自転車の人だと思ったんだけど、後で話をしたときに旅人だということを知りました。
その時はただ「また会ったな」とだけ言って私たちを抜き去って行ってしまったので、お話はできなかったの。


☆変わった形のお城
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町で地図を見ていたらたまたまお城の前だったみたいで、番兵さんに「城を見ていきなよ」って言われて行ってみました。
するとなんとも変わった形のお城。まるで門みたい。関所のような使われ方をしていたのかしら。
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渡し船に駆け込む
渡し船のある町Tabertまでやってきました。
船着き場を目指していると、小さな田舎町なのに前方から次々と車が来ます。これは渡し船が到着したのに違いないと思って、私たちは船着き場へ急いだの。
途中、犬の散歩をしていたお兄さんが「ちょうどいいタイミングだな!」と声をかけてきた通り、船はちょうど最後の乗船客を乗り入れるところだったの! 最高のタイミング。
私たちが大慌てで船に駆け込むと、すぐに出船。ぎりぎり間に合った。
船は一日に何便あるか分からないから、乗ることができて良かった。もしこの日はもう船が出ないとなれば、この町に留まるか(小さな町だけど、渡しの町なので宿屋が一軒ありました)、リムリックの町まで行くことになったでしょうね。
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この入り海の最奥にはシャノン川が流れ込んでいて、シャノン川は内陸のダーグ湖から流れ出ています。リムリックはシャノン川の河口の町です。
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対岸まで渡してもらいます。
船賃を集めて回るおじいさんがいて、そのおじいさんをつかまえて船賃を渡します。一人5€でした。
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この船の上で、なんと朝出会った自転車旅の人と再会したの。
彼はスコットランドの人で、ダブリンから私たちと同じようなルートで旅をしているんだって。テントは持たずに宿を転々と泊まり歩いているそうなの。だから軽装なのね。中学校の鉄工技術の先生で、夏の休みにアイルランドを一周する旅をしているそうです。私たちが昨日登ったコナー峠を今朝越えてきたらしいんだけど、それがとても大変だったことや、島の南西の方はいつも南西から強い風が吹いてくること、ディングル半島では商店が見つからずに食べ物が手に入らなかったことなどを話してくれました。今日はモハーの崖の近くの宿を目指すそうです。
船を降りてからしばらく一緒に走り、坂の上の別れ道でそれぞれの道へと別れました。


☆入り海の北側
対岸には宿屋が一軒あるだけで、牧草地や畑の広がるのどかな土地でした。
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暖かで静かな午後の田舎道。
日曜日や、パンの焼ける匂いや、クッキーと紅茶や、太陽の匂いのする布団などが頭の中に思い浮かんできます。
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☆藁ぶき屋根のお家
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アイルランドを走っていると、時々藁ぶき屋根の家を見かけます。
今でも使われているんですね。


☆エニスの町
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エニスという町に到着しました。
今日はこの町で宿をとることにします。
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にぎやかにおしゃべりをするおば様たちに教えてもらった宿は、川に囲まれたきれいな場所に建っていました。
今回の旅では宿に泊まれる機会が多くてうれしい。
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夕飯は肉と、玉ねぎのようなねぎのような野菜を料理しました。
プラムは食堂にいた家族と分け合って一緒に食べました。
コークから来たイタリア人みたいなアイルランドのおじさんが楽しい人でした。


               ☆明日へ続く

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